« プラネットアース | トップページ | 10/3のメニュー »

2006年10月 2日 (月)

他人を許せないサル

Saru 『他人を許せないサル』 正高信男 ブルーバックス 06年/8月刊

以前読んだ「ケータイを持ったサル」(中公新書)がおもしろかった(9点)ので、期待して読んだけど、いまいち。ブルーバックスも科学から外れたりして、新書ブームに乗っかって売り上げが欲しくなったか?

以下、抜書き

栄養面からいうと、植物性に偏ってコレステロールが欠乏するとキレやすいという報告がある。・・・たとえば、1ヶ月に7、8キロも急激にやせると、血中でコレステロールが極度に足りなくなる。そうすると、セロトニンという物質をつくることができなくなる。脳内のセロトニンという化学物質の生成量は脳内の脂質量と正比例する。神経伝達物質には覚醒型と抑制型の二種類あるが、後者を占めるのがセロトニンなのだ。この物質が減少すると、外界からのストレスに対して抑制が利かなくなり、攻撃性となって現れることになる。/つまりセロトニンが欠乏すると、キレやすくなる。だから動物性のタンパク質を十分に摂取すれば、コレステロール値が上がるので、攻撃衝動が収まるのではないかという説もある。

攻撃性が突出して高い子どもは、父親とのコミュニケーションの頻度が低かった。いっしょに過ごしているといっても、一日中ゲームをしているようでは意味がない。また、父親が母親の代役をこなしてしまったのでは「もう一人の母親」がいるようなもので、母子密着型の弊害を増長させるだけである。/・・・「子どもは親の背中を見て育つ」と言い古された常套句が示唆するように、外界へ踏み出す手助けをしてやることこそ、父親の任務なのだ。人間が一人前に成長する上で、母性が人間にとって情緒的な安全基地だとすれば、父性は自立を促す力にほかならない。

いかに時代が変わろうと、日本人は基本的に非常に嫉妬深い。いじめも、モンスーン気候の風土と正比例するように、ジメジメしている。だから、自分よりも注目されている人間に対しては、いくら口先で褒めても、内心はムカツク要素を秘めている。昔でいえば、胸くそ悪いとでもいうのか。単に不愉快ではすまない。いつまでも梅雨が上がらないようなしつこい陰湿さがある。嫉妬心も消えない。/自分は自分、他人は他人という個人主義ではないから、自分が他人に比べて損をしているか、得をしているかがいつも気になって仕方がない。横並び一直線で暮らしていた時代は成功した者とそうでない者のデコボコの差がほとんどないから、嫉妬の質も深刻ではなかったかもしれない。が、現代のように、勝ち組、負け組の区別がはっきりしてきて、所得格差も以前よりひどくなり、社会のシステムがますます欧米化されると反応は過敏になってくる。

評価:6点

|
|

« プラネットアース | トップページ | 10/3のメニュー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/17887/3669792

この記事へのトラックバック一覧です: 他人を許せないサル:

» 他人を許せないサル IT世間につながれた現代人/正高信男 [仮想本棚&電脳日記]
他人を許せないサル IT世間につながれた現代人/正高信男 ブルーバックスなのに科学とは関係のない著者の愚痴を読まされました。 [続きを読む]

受信: 2006年10月 5日 (木) 22時23分

» 玄米ダイエットって?? [玄米ダイエット]
ダイエットって面倒ですよね。 健康になり、美肌効果も期待できる今話題の玄米ダイエットに挑戦しようかな。 [続きを読む]

受信: 2006年10月 5日 (木) 22時55分

» コレステロールは、悪くない! [エンタメ亭]
コレステロールは、悪くない! 著 者: 本多 仁 「動物性脂肪やコレステロールを多くとると、血中... [続きを読む]

受信: 2006年10月28日 (土) 03時55分

» 血中コレステロールが高い! [セミリタイアただいま準備中]
幸福になるためには健康が一番大切です。 (必ずしもそうではないんですが・・・) [続きを読む]

受信: 2006年12月 6日 (水) 16時16分

« プラネットアース | トップページ | 10/3のメニュー »