« 12/13の走メニュー | トップページ | 夢でなく目標だったから実現 »

2006年12月15日 (金)

若者はなぜ3年で辞めるのか?

Wakamonohanaze3nende 『若者はなぜ3年で辞めるのか?-年功序列が奪う日本の未来-』
城繁幸 光文社新書 2006年9月刊

今、売れてて、新書部門のランキングでは上位に位置している。著者はすでに「内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊」というベストセラーを書いている。タイトルでは一見若者向けのような印象を受けるが、対象のメインは若者ではあるが、それ以外の世代にとってもサラリーマン必読の書と思った。

以下、基本的に抜書き、#は感想。

一消費者として外から眺める企業と、従業員として内部で感じるイメージは大きく異なることが多い。たとえば、最先端のデジタル家電を作っていても、毎朝並んで社歌を歌わせたり、・・・するような企業もある。
#社歌!うちの会社やんか。。まったくばかげてる。。。

企業内でいま何が起きているのか。数少ない管理職ポストの空席待ちに、(その一つ下の序列の)30代から40代の社員たちによる長蛇の列ができているのだ。/この分厚い層を勝ちあがっていける人間は、そう多くはいないだろう。
#まさしくその通り。

企業内で彼らがたどった経緯を見れば、実はバブル世代こそ、もっとも貧乏くじを引いた世代だということがよくわかる。・・・/彼らの世代は、キャリアがいちばん伸びる時期を上から押さえつけられ、「さあこれから」という時期に成果主義に切り替わった谷間の世代だと言える。
#自分はバブル世代やけど、ほんとにたいへん。先行きに望みが持てん。

あまり知られてはいないが、一般に労働組合というのは、会社に輪をかけたようなガチガチの年功序列組織である。
#大企業ほどそうなのだろう。自分も組合と言う組織は基本的に信用していない。

日本の年金システムは、現役世代の保険料で引退した受給世代を養う賦課制度を採用している。/だが、少子高齢化の進展により、2010年頃には、受給者が現役世代を逆転することが確実な状況だ。/現状でも、2004年度の収支では、保険料プラス国庫負担で約27兆円、支給額は約32兆円と、すでに実質5兆円の赤字に陥っている。/この状態で、団塊世代が受給に回る2015年を迎えればどうなるか。厚生年金と国民年金を合わせて、年10兆円を超える赤字に陥るのは確実だろう。/こうなると完全に制度としては破綻するので、国は2004年に大幅な年金改革を実施し、保険料と国庫負担金の引き上げを図った。それまでの年収の13.58%だった保険料は順次引き上げられ、最終的に2017年以降は18.3%に固定される予定だ。
#年金の話は暗い。
もっとも現実的な方法は、現役世代の保険料は純粋に積み立てに回す積立方式に変えることだろう。
#ほんとにこうならんもんかな。年金のシステムはおかしすぎる。政治家がジジイばっかりだからこのシステムはおそらく変わらず、若い世代は食い物にされ続けるのだろう。おかしな話だ。

既卒という言葉がある。/・・・/新卒の対になる言葉で、要するに「すでに卒業してしまっている人間」を意味する。/・・・これが企業内(特に人事部)で使われる場合、「正社員としての内定がないまま、学校を卒業してしまった若者」を指す。/彼らが、就職先を決めないまま大学を卒業してしまった理由はさまざまだ。/・・・/だが、いかなる事情があれ、彼らが翌年以降に就職活動を再スタートした場合、十把一絡げに放り込まれるカテゴリーが〝既卒〟である。/・・・/はっきり言ってしまえば、ほとんどの企業で「既卒者は門前払いされる」ことになる。/それは本人の学歴がどんなに素晴らしくても変わらない。/・・・/少なくとも大企業ならどこでも、新卒と既卒は完全に別枠で処理する。後者が入社する確率はほとんどゼロと言っていいはずだ。/私自身、人事部に配属されて最初にやった仕事は、新卒応募者のなかに紛れ込んでいる既卒者の履歴書をチェックして引っ張り出すことだった。取り除けた履歴書は、オフィスの隅の箱に入れられたまま、二度と人目に触れることはなかった。
#これは若者にとって要注意。遊ぶなら卒業後ではなく、卒業前でないと後々厳しいということみたい。ハングに打ち込むなら学生のうちがベストか?

早期退職募集をかける前の時点で、人事部内ですでに「辞めさせるべき人間」と「残すべき人間」のリストアップをしている企業は多い。あとは〝意思確認〟という名目で全対象者と面談し、硬軟使い分けつつ誘導していくことになる。

給料にせよ序列にせよ「上がったもん勝ち」の年功序列企業において、総人件費を下げるには若手から中堅の昇給、昇格を抑えるしかない。そのためのツールが成果主義であり、目標管理だったというだけの話だ。

企業人事のなかだけで囁かれる言葉に、「転職によって成功する人は一割程度」というものがある。つまりそれだけ、(転職には成功したとしても)後悔する人間が多いということだ。

40代以上の人間は若い頃の報酬を得るどころか、景気の落ち込んだ2000年頃には血で血を洗うようなリストラの憂き目に遭った。それより下のバブル世代は、成果主義の洗礼を浴び、大きな格差に直面している。入社以来、成果主義による選別を受けているいまの20代なら、その格差はさらに大きなものになるはずだ。/・・・/年収で言えば、30代後半から40代前半で、昇給は完全にストップすることになる。従来、日本企業では50代前半が基本給のピークだったが、毎年昇給し続ける定期昇給があっての話だ。それより15年近く前でストップすると考えると、おそらく団塊世代あたりの年収の6、7割程度の水準までしか年収アップは望めそうにない。

#他にも紹介したい部分は山のようにあるけど、これくらいで。

評価:9点
お薦め度:10点(サラリーマンとこれから就職しようとする若者には)

|
|

« 12/13の走メニュー | トップページ | 夢でなく目標だったから実現 »

コメント

大企業はたいへんですねぇ~

投稿: matu | 2006年12月16日 (土) 00時08分

中小企業もたいへんなんだよ

投稿: takanami | 2006年12月16日 (土) 00時17分

売れてるみたいですね、これ。
読もうと思ってたけど、止めとこかな…。
これからって時に、あまり読みたくない
内容っぽいんで。。。(でも、「何を!」
と発奮材料にするには良いかも?)

投稿: Del@ | 2006年12月16日 (土) 01時33分

大企業だろうが、中小企業だろうが、年齢とともにたいへんになっていくんでしょう。
いつまで飛び続けれるかなあ。

あっさり読めるし、現状把握のためにも、お薦めでっせ。
要は、自分はどうありたいか、ってことですわ。

投稿: うじーえ | 2006年12月16日 (土) 04時23分

どうも、おじゃまします。やまのです。
この本私も読みました。確かにオススメの一冊ですね。
今から就職していく学生達に是非読んでほしい本です。
ところで、東野圭吾作「秘密」はもう読まれましたか?
かなりイイです。
既に映画化されてるみたいですけど。

投稿: やまの | 2006年12月17日 (日) 22時11分

やまのくん、コメントありがとう。
「秘密」読んだよ。ハードカバーが出て(1998)すぐくらいだからけっこう前。なのでそのとき点数とか付けたはずだけどすぐ出てこない。おもしろかった、いい点付けた、ということは覚えてる。これからも読書情報あればよろしくね。

投稿: うじーえ | 2006年12月18日 (月) 00時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/17887/4551278

この記事へのトラックバック一覧です: 若者はなぜ3年で辞めるのか?:

» 緊急告知?FX初心者だからこそ常勝する!勝率100%投資法。 [緊急告知?FX初心者だからこそ常勝する!勝率100%投資法。]
このページをご覧いただきたい方は、万全なリスクコントロールと確立されたノウハウに基づいて、FXで100%の勝率と月平均25%の利益率を獲得して、一度きりの大切な人生を、お金にゆとりを持って過ごして行きたいと望む方です。 [続きを読む]

受信: 2006年12月17日 (日) 18時38分

» できたばかりの情報商材サイト! [アフィリエイトやるならこれ。]
新しいので利益率、購入率が高い情報商材サイトです。ほかにはない商材が販売できて競争率が低いところで勝負ができる!もちろん登録無料。 [続きを読む]

受信: 2006年12月19日 (火) 16時58分

» なぜ若手が会社を辞めるのか? 七五三問題 [フォトリーディング@Luckyになる読書道]
たまたまライブドアニュースを見ていたら興味深い問題に対する記事がありました。知ってます?「七五三問題」なぜ若手が会社を辞めるのか?この記事... [続きを読む]

受信: 2006年12月28日 (木) 00時57分

« 12/13の走メニュー | トップページ | 夢でなく目標だったから実現 »