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2007年9月15日 (土)

精神と物質

「生物と無生物のあいだ」が個人的にはいまいちだったが、コメントをくれたヤマノにもお薦めした「精神と物資」をご紹介。過去に書いた文章もそのまま添えて(文体等若干手を入れた)。98年1月に京ハン本の会MLへ投稿した文章。

Photo 『精神と物質 -分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか-』

立花隆/利根川進 文春文庫

○ 総合・・・・・・・・・・・・・・・10点
○ 感動度・・・・・・・・・・・・・・6点
○ 笑える度・・・・・・・・・・・・・1点
○ 物語度・・・・・・・・・・・・・・0点
○ 自分の趣味に合う度・・・10点
○ 他の人へのおすすめ度・・8点

いやー、おもしろかった!先日、立花隆が第一回司馬遼太郎賞を受賞したということではじめて立花隆を読んでみた。この本は利根川博士(言わずと知れたノーベル賞受賞者)への延べ20時間におよぶインタビューをまとめたもの。
 タイトルをみると、精神世界を物質論で説明できるのか?生命科学というものは分子生物学(DNAに代表される分野)でつきつめることができるのか?といったことが内容かと思わせるが、そのようなことは最後の最後に両者が対決するようなかっこうで語られているだけで(しかしそこが一番おもしろかった)、それまでの大半は利根川博士が分子生物学に興味を持ってからノーベル賞を受賞しさらにその後どのような研究を行っているのかといったことが話されている。一応、私もこれと似たような分野の出身なので興味深く読み進めることができた。遺伝子やらDNAやらに興味のある方は読まれたら勉強になると思う。ひじょうにわかり易かった。門外漢の人がどれだけ理解できるのだろうか?とも思うが。随所に「サイエンティストとは・・」という記述もありその辺もおもしろかった。

利根川博士が分子生物学に興味を持ったきっかけはオペロン説というものである、という記述を読んで、ほ、ほー、と昔を懐かしく思った。私もこのオペロン説には興味を持った。学生時代、研究室に配属される前の頃、生物学の課題としてオペロン説についてのレポート提出というのがあった。私は当時、一般的な学生として、いかに単位の数をそろえるかということに専念しており、他人のコピー、コピーの連続で成績は当然のように二の次だった。しかし、このオペロン説というものはとてもおもしろくて、なんと自分で調べてレポートを作成し、おまけに「5」という私にとっては貴重な成績をとった。つまり、遺伝子の仕組みなんかに興味を持ったきっかけは利根川博士と同じだった。「なるほど、同じような感性なんだなー。あのときそのまま研究の道に進んでいれば、俺もノーベル賞だったのか~」なんて白日夢に耽るのも読書の楽しみの一つだと思う。

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