タスクコミッティに関する個人的見解。
通常、初日の開会式後の競技説明の場で3人ほど指名される。
しかし、3人いれば3つの違った意見がある。
足尾3日目、好条件の予報が出された。
1日目2日目はしょぼしょぼ、最終4日目は雨の予報。
私の提案は、フォローメインのタスク。ターンポイントを2つ経由してジグザグに北上し、ターンポイントとして最も北に設定されていた氏家駅を目指す約60kmのタスク。
しかし提案は通らず。
アゲンストレグをかませてジグザグに最後はアゲンスト18kmをこなす60kmタスクに決定。
ゴールが4名出て、デイクォリティも1がつき、タスクとしては成功と見てよい。
しかし、1選手としての個人的な感想は、難易度の高いタスクだった。
私の好みも入るが、アゲンストに向かって飛ぶのは難しい、なんと言っても楽しくない。しかし競技であるから楽しい楽しくないは二の次かもしれないが、私は楽しいタスクをセットしたかった。おそらくフォローメインのタスクだった場合、20人くらいのゴールは可能ではなかったかと考える(あくまで個人的予想)。
どんなタスクが楽しいか、人それぞれだろう。
私の好みは、なんと言ってもフォローに乗った距離の長いタスク。これまでの20年以上のハングキャリアの中で最も楽しかったのは、今年1月のフォーブス。条件が良かったせいもあるが、フォローメインだったためたくさん飛ばせてもらって最高だった。タスクに関する文句は聞いていないし、参加した選手の多くがそう思っていたと思う。今回のテキサスの世界選手権もアゲンストレグは少なかったのでは?
強いサーマルでセンタリングをしているときも気持ちいいが、グライドしているときも気持ちいい。もちろんグライド距離は長いにこしたことはない。フォローでは長くグライドできるが、アゲンストではすぐに高度がなくなりつまらん。日本では好条件が少ないのだから、そういう条件が予想されるときこそ、距離の長いタスクでたっぷりグライドしてえ!Do you think so?
1番上手い人、1番強い人、を決めるためなら難易度の高いタスクもやむをえないかもしれないが、今大会唯一のまともな条件という状況の下では、ゴールのたくさん出る可能性が高いと思われるタスクを選択したかった。
結局、南風が弱いという追加予報が出され、アゲンストレグを含むタスクに対して私が肯くかたちで決定された。追記しておくと、私の提案したタスクには問題がいろいろあった。最後がゴールパイロンとなり、ゴールランディングではなく、ランディングする場所は選手に任せられ安全面での問題あり。遠いゴールでは回収が遅くなり、せっかくセッティングしていたレセプションの開催に影響が出るだろうとの問題あり、等。
重ねて書くが、今回のタスクは成功で決してミスタスクではない。
ただ私の主張したいことは、たくさん飛べて難易度が低くゴールの人数がたくさん出るようなタスクを望む、ということ。
今回、タスクコミッティに指名されての感想
1.決定権は誰に?タスクコミッティ内で意見が割れた場合は?タスクコミッティ内の誰かでも競技委員長でもいいが、誰か1人が最終決定権を持った方が良いのでは。
2.タスクをセットする際のコンセプトは事前に決めておいた方がいいのでは。トップ10に焦点を合わせるのか、真ん中辺りのレベルに焦点を合わせるのか。コンセプトがはっきりしているとタスクも組みやすい。
3.タスクコミッティは場当たり的に指名するよりは事前にネゴして候補者を決めておいた方がいい。その場でいきなり名前を出されても、誰も反対できないし、誰も断れない。2とも関係するがコンセプトを決めておいて事前に打診されれば、それならやってもいいとか、それならできないとか、受ける方も受けやすい。
タスクのセットは重要であり難しい。
タスクセットについてもっといろいろ意見が交わされ、少しでもより良いタスクがセットされるようになってほしい。
最近のコメント