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2007年12月 5日 (水)

ウェブ時代をゆく

Photo_2 『ウェブ時代をゆく -いかに働き、いかに学ぶか』

  梅田望夫 ちくま新書 07年11月刊

最近売れている新書の理系本、ウェブ進化論の続編。ちなみにウェブ進化論は9点付けた。

以下、抜書き。#は感想。

あとがきより
ウェブ時代の意味を描いた「ウェブ進化論」と対になった「その時代に生まれる新しい生き方の可能性」をテーマとした本

 
著作権法をはじめとする「知に関する現在のルール」と、グーグルが考える「邪悪でないこと」(例:ユーチューブ、グーグル・ブックサーチ)の間にも大きな齟齬が出ている。「世界中の情報を整理し尽くし、広く行き渡らせる」ことと、個人のプライバシーを守ることの両立は至難の業である。グーグルはそういう諸々の「現代社会との妥協点」を求めながら、自らの「存在理由」の追求を続ける覚悟でいる。その一環で、著作権者からの訴訟を含むすべての訴訟を受けて立つべく社内弁護士200人体制を構築している。

グーグルを訪ねて驚くのが、社内に無料の食べ物、飲み物が溢れていることだ。かなり美味しい料理を出すカフェ、レストランもすべて無料で、朝昼晩三食、ただで会社で食事ができる。ジム設備や洗濯機も完備。食事、洗濯、スポーツだけでなく、ドライクリーニング・サービス、洗車、オイル交換、ヘアカット、さらには内科医検診など、ほぼすべて会社側が無料でサービスを用意している。食事を含め、時間を費やさなければならない生活の些事に関わる時間のロスをいっさい排除して、社員が仕事に没頭できる環境が作られている。

#グーグル、気合入ってるし、いい会社だ。

 
私は20年近く、経営コンサルタントとして顧客企業の仕事仲間や友人、各界の先輩たちの仕事ぶりを眺めながら、大組織に働く人々を観察し続けてきた。その研究から、大組織で成功できる要素は、私なりにかなり明確にわかってきたつもりである。
(1)「配属」「転勤」「配置転換」のような「自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されること」を、「未知との遭遇」として心から楽しめる。
(2)与えられた問題・課題を解決することに情熱を傾けることができる。その課題が難しければ難しいほど面白いと思える。
(3)Whatへの「好き嫌い」やこだわりがあまり細かくなくおおらかで、一緒に働く人への「好き嫌い」があまりない。仮にあっても、苦手(つまり「嫌い」)を克服することを好む。
(4)「これが今から始まる新しいゲームだ」とルールを与えられたとき、そのルールの意味をすぐに習得してその世界で勝つことに邁進することに興味を覚える。
(5)多くの人と力を合わせることで、個人一人ではできない大きなことができることに充実感を覚えるチームプレイヤーである。
(6)「巨大」なものが粛々と動くことへの関与・貢献に達成感と充実感を感じ、長時間長期の「組織へのコミットメント」をいとわず、それを支える持久的体力にすぐれる。
(7)組織への忠誠心や仕事における使命感のほうが、個の志向性よりも価値が高いと考える。

#う~ん、、大組織で働いてるけど、成功できそうにない。。

 
人生の幸福とは「好きを貫いて生涯を送ること」だと私は思う。人からどう見えるとか、他人と比較してどうこうという相対的基準に左右されるのではなく、自分を信じ、好きを貫く人生を送ること。本当の幸福とは、そういう心の在りようにこそあると思う。

#それで飯が食えれば言うことないんやけど。。

 
ノーベル賞学者、小柴昌俊はインタビューに答えてこう語っている。「大事なのは、「自分はこれをやりたい」というものを見つけること。それが人生でいちばん大切なことです。もちろん、簡単ではない。自分が何に向いているのか、何が好きなのか、見つけるのはやさしくない。それでも何とか見つけ出さなければいけない。良くないのは、見つける努力をしないでフワフワ生きていること。それが一番困る」

#うっ、、耳が痛い。。

 
たった一人の人物をロールモデル(お手本)として選び盲信するのではなく、「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集する

 
アメリカでは小学校から、誰かが書いた作文にクラスメートがコメントをつけ、先生がコメントの仕方をたとえば「単なる批判はよくないから、建設的な言い方に直せ」などと指導する。相手のよいところを見つけ、見つけたら褒め、批判するにしても建設的に行なうことを、小さい頃から子供たちは体系的に叩き込まれる。(略)そういう能力を磨くトレーニングを日本ではあまりしないのだろうか。「ある対象の悪いところを探す能力」を持った大人が日本社会では幅を利かせすぎていて、知らず知らずのうちにその影響を受けた若い人たちの思考回路がネガティブになっているのだろうか。/問題は、そういう思考を続けていると、自然に批判対象を自分に向け「自分の悪いところ」ばかりを探す能力が長けていき、ひいては自己評価が低くなり、何事につけ新しいことに踏み出す第一歩の勇気が出てこなくなることである。

 
環境を変える前に「時間の使い方の優先順位」を変えること。時間の使い方を意識的に組み替えることは「違う自分」を構築することと等しい。/「時間の使い方の優先順位」を変えるにはまず「やめることを先に決める」ことである。それも自分にとってかなり重要な何かを「やめること」が大切だ。お正月の「今年の抱負」が大抵は実現できないのは「やめること」を決めずに、ただでも忙しい日常に「やること」を足そうとするからである。時間は有限なのだ。精神論だけで新しいことはできない。

 
“日本株式会社”の「大きな組織」に勤める若い人たちはどうしたらいいだろう。相談を受けると私は、「30歳から45歳」の15年をイメージし、その間ずっとその会社に勤め「大組織のプロ」を目指す覚悟と資質(大組織適応性)があるのかと、まずは問う。/大組織は巨大な社会だ。未熟な20代のときは何をやっていても学び吸収できることが多く、学習曲線も急だ。しかしある程度経験を積み、そろそろ学ぶばかりでなく思い切り自分で何かやってみたいと思っても大きな仕事は任されない。そんな時期が、大組織での「30歳から45歳」の15年である。上がつかえているとか、大組織で一人前と認められるためには学ぶことが多すぎるとか、いろいろ理由があるが、キャリアにおける若干の停滞感が漂ってくる時期がその15年なのである。/そのときに「大組織のプロ」を目指す覚悟と資質があれば、迷いなく上手にその15年を過ごし、大組織でしか学べないことをしっかりと時間をかけて身につけることができる。(略)「30歳から45歳」といえば、独身時代と違って家庭を持っていることも多く、キャリアの停滞感とは逆に言えば「与えられた仕事をこなす」くらいならそれほど背伸びしなくてもできるという意味でもあり、ただなんとなく大組織のダイナミクスの中で流されていると、あっという間に時間が過ぎ、コモディティ化するリスクが高い。

#ううう。。

 
抜書きしたのはウェブとは関係なさそうな一般論的なことばかりになった。

評価:9点

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