ゴールデンスランバー
『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎
新潮社 07年11月刊
「このミステリーがすごい!2009年度版」第1位
山本周五郎賞受賞
本屋大賞受賞
他4冠
このミス1位を記念して巻かれた金色の帯に書かれているコピーは「精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界――、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成」。カバーの折り返しには「本書は「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から生まれた、直球勝負のエンターテインメント大作。・・・」と書かれている。
伊坂幸太郎を手に取るのは4作目。最初に手にした「重力ピエロ」の印象が忘れられない。その後に読んだ2作の印象は薄かったが、このミス1位、現時点での集大成、というのにとても魅かれてハードカバーを買った。
期待するのはあんまり良くないが、これは期待に応えてくれておもしろかった。
感想としては、まさしく帯のコピー通り。昨年末から読み始めて年末年始休暇の9連休にまったく触れなかったので、読むのを再開してから何度も前に戻って読み返すことになった。伏線だらけなので。
物語の時間が前後するのはあまり好きではないが、その構築力は素晴らしい。
評価:10点
ちなみに「GOLDEN SLUMBERS」というビートルズナンバーも作品中で有効に使われている。
名盤中の名盤「ABBEY ROAD」に入っている。
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コメント
週末、一気に読みました。
面白かったですよ。
投稿: masuda | 2009年1月20日 (火) 07時24分
一気読み、正解やね。
私の読書タイムは帰りの通勤電車のみ。
読みたい本がたまるばかり。。
投稿: うじーえ | 2009年1月20日 (火) 21時51分