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2009年3月16日 (月)

40 翼ふたたび

40_2 『40 翼ふたたび』 石田衣良

 講談社文庫 単行本は06年刊

裏表紙の紹介文の出だし=人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。

40歳の主人公と、その他の主要登場人物も40代ばかり。いろいろ共感できて楽しく読めた。話は楽観的で概ねハッピーエンドなのでリアリティに乏しく、それがために評価が分かれているようだが、私は今のところそんなに切羽詰まってはいないので楽しめた。人生厳しい人たちの評価は厳しいみたい。

 
以下、ちょっと抜書き。

四十代ってむずかしいよ。くすぶっていて、湿っていて、なんだか泥みたいだと思わない?だってさ、なかなか火がつかないし、動いてくれないし、みんな世のなかわかった顔をして、その割には臆病だし。

 
解説からも抜書き。

自分が十九、二十歳の頃、四十歳というのはとてつもなく大人で、まだまだ不安定な自分と比べて、揺るぎなく、自信に満ちているように映ったものだった。それがどうだろう、実際に自分がその年になってみると、揺るぎないどころか、揺れっぱなしだ。自信に満ち溢れるどころか、自信を持つことの難しさが、若い頃よりもさらに身に沁みる。/さらに言うなら、若い頃の苦悩の根っこが、「まだ先が見えないことに対する曰く言い難い不安」だとするならば、四十を超えた身が抱える苦悩は、「先が見えてしまうことへの不安」である。もう人生の半ばまで来てしまったのだ、というやるせない喪失感、もうやり直せないのだ、という焦燥感。「自分は何者でもない」という不安から、「自分はこれだけの者でしかない」という諦念にシフトせざるを得ない悲しみ、とでも言うべきか。・・・

 
アラフォー世代におすすめ。

評価:9点

 

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