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2009年8月20日 (木)

日本を貶めた10人の売国政治家

10 『日本を貶めた10人の売国政治家』

 小林よしのり編 幻冬舎新書 09年7月刊

いよいよあと10日。
総選挙の前に読んでおいた。小林よしのりものは初。かなり右寄りな内容でちょっとびっくりした。私は昔から野党第一党を支持してきてどちらかといえば左寄りなのでかなりギャップを感じたが、知らなかったこともたくさんありまあまあ勉強になった。民主党も心配になってきた。週刊誌の記事を読んでるようで、どこまで信じていいのかわからないが。。

 
以下、抜書き。

 
「構造改革」「痛みに堪えて米百俵」と小泉純一郎が絶叫し、新自由主義的な弱肉強食の経済政策に突入すれば、マスコミは一斉にこれに反対する議員を抵抗勢力と叩き、会社組織を売買するM&Aを当然の流れだとして、ホリエモン的な株式資本主義を礼賛した。/・・・/その結果として、「中間層の消滅」「格差拡大」「金融崩壊」「大不況」「派遣切り」という絶大な効果が現出すれば、今度は雇用をなんとかしろ、老後が不安だ、生活第一にしろとマスコミ大衆は悲鳴を上げる。構造改革の負の効果を肌身で知ってやっと小泉の正体がわかったのか?/ところが未だにマスコミが行なう政治家の人気投票では、小泉が首位になったりするのだから、大衆ほど信じられないものはない。虚無感に襲われるほどだ。それほどまでに世論というものはあてにならない。

 
・・・現実には中国は835基もの核弾頭ミサイルを持ち、その多くを日本に向けている。その上で尖閣諸島を狙っているのであり、日中中間線のガス田開発は一方的に進めているのであり、政治家の靖国参拝や教科書の内容にまで干渉してくるのであり、潜水艦は石垣島のすぐそば、日本の海域を無断で通過するのであり、空母を作って太平洋を制覇する野望を逞しくしている。/こんな相手にただ「友好」だの「平和」だのを説いて、何になるというのだろうか?/国家と国家は国境をめぐり、海域をめぐり、衝突する。互いに自国のエゴを主張して、武力で威嚇しながらでも国益を追求するものである。/ところが日本では、福田康夫のように理念も目的もない政治家が首相になって、「人の嫌がることはしない」などという小学生並みのことを言って、中・韓に媚びへつらう外交をする有り様だ。

 
・・・阪神・淡路大震災もありました。なぜ6500人もの国民が命を落とさなければならなかったかといえば、村山内閣が機能不全だったからですよ。「朝が早かった」とか「初めての出来事なので」などとバカ丸出しの弁解をしていましたが、その背景には戦後政治を大きく規制した社会党的な体質があった。平時のことしか考えない彼らには、非常時への対応は平時に用意しておかなければ間に合わないという、政治家の常識が欠落していたんです。これは、自衛隊敵視とコインの表裏のようなもの。もっと迅速に自衛隊を派遣するなど、対応次第では5000人の命を救えたとも言われています。

・・・初めに陸自への派遣出動命令が下った時、首相の指示で人員は3000人に限られたというから呆れた話だ。/さらに在日米軍から空母インディペンデンスを拠点とした救援活動の申し入れがあったにもかかわらず拒否し、毛布3700枚のみを受け入れている。/その上、驚かされるのは大震災に対処するための初の緊急閣議が開かれたのが、何と28時間も経過した翌日だったことだ。ここまで遅延して、一体どこが「緊急」なのか。/こうした災害に対処する際、最も大切なのは初期にどこまで迅速に効果的な手を打てるかだ。このような体たらくではほとんど絶望的と言わざるをえない。/後に国会で対応のまずさを批判された村山氏は「なにぶん初めての経験でもございますし、早朝の出来事でもございましたから」と信じられないような釈明をおこなっている。能天気この上ない。恐るべき危機管理意識の欠如である。/こういった対応の欠陥を一々あげつらっていけばきりがない。しかしそうしたデタラメな対応に終始した村山氏のふるまいの中でも、とりわけ常軌を逸していたのが最後まで緊急災害対策本部を設けなかった一事だろう。/わが国の法制上、阪神・淡路大震災のような大規模災害に対し、国が迅速かつ効果的に対処しようとする場合、最も有効な組織がこの緊急災害対策本部だ。当然、国会でもその設置を求める声がくり返しあがった。ところが多くの国民の犠牲を眼前に見ながら、村山首相はついにそれを認めなかった。

 
・・・小泉純一郎の考え方は日本にとってすごく危険だと思う。・・・/日本の強さは、集団の強さであると同時に、末端の強さでもあるんですよ。政治でも経済でも、アメリカや中国のトップと日本のトップを比べたら、全然勝てない。しかし日本は末端のレベルがものすごく高いから、集団としては戦えるわけですね。そこを生かす体制を崩してしまったら、日本は弱くなるしかない。/構造改革は「日本的なるもの」を徹底的に打ち壊す運動でもあったわけですね。

 
・・・鳩山由紀夫が「日本列島は日本人だけのものではない」なんて言うのも、左翼だからではないと思います。単に、意味もわからずに言ってるだけ。真剣に論ずるような対象ではないですね。/鳩山由紀夫は何もわかってないね。あれは中学生の学級委員ぐらいの感覚。/いい大学を出てるのにねえ(笑)。

 
小泉氏は、自分の内閣にとって最後となる通常国会の会期延長をなぜか頑なに拒んだ。その限られた会期内に「これだけは絶対に通せ」と異常なまでの執着を見せ、衆議院の委員会で強行採決までさせたのは国民投票法案でも教育基本法改正法案でもなかった。小泉氏が最後の最後までこだわったのは、あの「後期高齢者医療制度」を含む医療制度改革法案だったのだ。/ここに小泉純一郎氏の政治家としての本質が露呈している。その本質とは「対米追随派の大蔵族」ということに他ならない。/小泉構造改革というと道路と郵政を思い浮かべる人が多いが、実は5年5ヶ月もの任期を通じて小泉氏が最も執念を燃やし、国民に最もひどい痛みを与えたのは医療分野での改革だったのだ。小泉氏の置き土産である医療制度改革は、その前年に強行した郵政民営化の延長線上にある課題であった。医療と郵政は所管官庁も異なり、無関係に見えるだろうが実はひとつの接点がある。キーワードは「保険」と「米国」である。郵政と医療は、どちらも米国の保険業界の外圧が関係していた。

・・・小泉純一郎という政治家は、「改革の旗手」でもなんでもない。我が国を巧妙に支配する二つの見えざる権力、すなわち米国と旧大蔵省にひたすら忠実な飼い犬だったということに尽きるのである。/国民の代表として小泉路線に異議を唱え、是正しようとした良心的な自民党議員は小泉官邸によって「抵抗勢力」「守旧派」「族議員」という誤ったレッテルを貼られ、それに便乗して「小泉劇場」で視聴率や購読部数を稼ぐことに狂奔したマスメディアの餌食にされ、徹底的にバッシングされ、多くの有為の人材が議席を奪われ、小泉氏への忠実さだけが取り柄のような小泉チルドレンが大量に当選した。これこそが4年前の郵政解散・総選挙で起きたことの本質にほかならない。

小泉氏の老獪さは、施行の時期を二年後、つまり自分が総理を辞めた後に設定したことにあらわれている。小泉内閣最後の通常国会で医療制度改革法案が可決されたとき、なぜかマスメディアはまったく注目せず、二年経って福田内閣のときに施行されるに至って急に騒ぎだした。そのときもこれが小泉氏の置き土産だという事実がほとんど強調されなかったため、小泉氏はいまだに相変わらず大衆人気を保ち、くだらない世論調査で「総理に相応しい政治家」のトップにランクされている。もはや悲劇を通り越して喜劇である。/我が国は高齢化が進むために、医療にかかるお金(国民医療費)が増え続けていくことは避けられない。その中で政府の負担だけを削減するということは、要するに国民の負担を重くしていくということにほかならないが、それは国民が「自己責任」で解決しろ、不安なら民間保険会社の医療保険をお買いなさい、保険料が払えない人はお荷物だから早く死になさい、というのが小泉構造改革の基本的な考え方なのだ。

 
永住外国人の地方参政権について、小沢一郎は賛成だと言っている。ある種の勢力と手を組む必要からそう言っているのかもしれないが、聞く処では「たいした実害はないだろう」との甘い考えを示しているそうである。過日、小沢は韓国大統領の李明博との会談で、「在日韓国人への参政権付与を行うのが遅れているのは遺憾に思っている」とまで踏みこんた発言をして、同案件の推進の方針を表明している。/これなども小沢が現実を見ないで、観念でものを言っている一例といえるだろう。参政権を認めれば、韓国人や中国人が過疎地の自治体に計画的に集団移住するなり、住民登録を移すなりして、小さな自治体の議会を選挙で合法的に占拠する可能性が十分に予想されている。対馬や沖縄のある種の島などは真先に狙われるだろう。侵略は国境の内側から始まるのである。「実害」がないどころではない。/移民問題でヨーロッパは悩みつづけているが、外国人への地方参政権の付与からトラブルが始まってやがて内乱に近い状態になったオランダのような例もあるのである。/国家主権、領土の保全が大切だという意識が小沢には稀薄なように見受けられる。彼は保守政治家ではないのである。/このレベルの現実認識で彼が主導する民主党が政権政党になり、日本の舵取りをするという場面を思い描くと、そら恐ろしい気がしてくる。

 
小渕さんがまさにその命を賭して実現した沖縄サミットをいわば「横取り」して乗りこんだ森は、クリントン大統領に「Who are you?」と話しかけた。「How are you?」と間違えたのである。ホスト国の首相から「あんた誰だ?」といきなり言われては合衆国大統領も困っただろう。こういう時はジョークとして受け流すのが外交的儀礼だ。クリントンは「私はヒラリーの夫です」と軽快に切り返したが、それに対して森は「Me too!」と答えたという。ヒラリーさんを通じて日米首脳が兄弟になってしまってはいけない。「お元気ですか?」「元気です。あなたは?」「私もです」という中学校一年生の教科書に載っている会話を暗記させられたもののサメの脳味噌ではちゃんと言うことができなかったわけだ。/こういうエピソードには事欠かない。「馬鹿みたいな人物」が首相になったことはあったが「正真正銘の馬鹿」が総理の座に座ったのはこの男がはじめてだろう。

 
「これが売国政治家ワースト10人だ!」

1位 河野洋平
2位 村山富一
3位 小泉純一郎
4位 小沢一郎
5位 中曽根康弘
6位 野中弘務
7位 竹中平蔵
8位 福田康夫
9位 森喜朗
9位 加藤紘一

 
評価:7点

 

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