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2010年5月31日 (月)

葬式は、要らない

Photo_12 『葬式は、要らない』 島田裕巳

  幻冬舎新書 2010年1月刊

ちょっと前、よく売れていた。
読了したのは2ヶ月ほど前。いつものように抜書きする時間が取れなくて今頃アップ。

葬式は要らない、とは思わないが、戒名やら墓やらは要らないかなあ、とは思う。墓はあった方がいい場合もあるだろうが、戒名は要らんやろう。

以下、抜書き。#は私のコメント。

 
・葬式では、・・・世間や世間体ということが顔を出す場面が多い。たとえば、布施や香典の「相場」というものに、それがあらわれている。/布施や香典は、あくまでそれを行う側の気持ちによるとされてはいるものの、もっとも重視されるのは、自分がいくら出したいか、あるいは出せるかではなく、他人がいったいいくら出しているかである。/他人に比べてその額が少なすぎれば、世間体が悪くなる。

#法事の度にネットで調べてしまう相場。先週の日曜も親戚の法事だったが、引き出物をいくつももらったりしてお供えの金額が少ないなんてことはなかっただろうかと、帰宅してからネットで出されたお膳の値段を調べたりなんかしてしまった。やらしいわあ。

 
・一般の仏教寺院は葬式や年忌法要だけで寺を維持していく費用を捻出しなければならない。その際に、基盤となるのが檀家の数である。檀家の数が多ければ、葬式や法要の機会が増え、経済は安定する。逆に、その数が少なければ、寺を維持していくだけの収入を上げることができない。/これは、都会であるか、地方であるかによっても違うが、一般に一つの寺を維持していくためには300軒の檀家が必要だと言われる。1年間に営まれる葬式の数は、およそ檀家数の5パーセント程度である。300軒なら、15件ほどの葬式がある計算になる。これに、・・・日本消費者協会による2007年の調査で明らかになった戒名料を含む布施の全国平均、54万9000円を掛けると、823万5000円という数字がはじき出される。/・・・/仏教寺院では、葬式以外にも年忌法要などを営めば、やはり布施が入る。・・・/・・・檀家が300軒あれば、年間の収入は1000万円を超えるであろう。しかしこれは寺院の収入であって、住職の収入ではない。住職は、その寺院を単位とする宗教法人の代表役員として、寺院から給料を支給される仕組みになっている。寺を維持するには、掃除や庭の手入れなどにかかる費用も捻出しなければならない。建物の補修費用も要る。それらを差し引いたものが住職の収入になる。/全国に1万4000軒の寺を抱える曹洞宗の場合、住職の平均収入は565万円という調査結果が出ている。これはあくまで平均の数字で、多くの寺院では300万円以下である。/・・・/農家には、兼業農家があるが、寺院にも、とくに地方では、住職が教師や公務員などを兼職することが多い。定年までは一般の仕事についていて、定年後に住職に専念するケースもよくある。

#寺の経営は今の世の中では厳しいだろうと思っていたが数字にされるとよくわかる。檀家が寺を支えるという図式は田舎ならともかく都会では成立しないだろうし今後もどんどん厳しくなるいっぽうやろう。

 
・今の日本人にとって墓参りは非常に身近な習慣である。リビング新聞グループが20代以上の女性に対して2002年8月に行った調査では、その8割が「1年以内に墓参りに行った」と答えている。/・・・/ところが、これがヨーロッパになると、墓参りの慣習はほとんどない。墓をもうけるものの、それは故人を葬る空間にすぎず、残された家族が命日などにその墓に参ることはない。そもそも個人墓が主流で、日本のような家の墓はない。墓参りをしないため遺族も墓の場所を忘れてしまう。墓に参ることがあるとすれば、著名人のものに限られる。それは一種の観光である。/場合によっては、遺体を火葬場に持ち込んだ後、遺族が火葬の終了を待たずに帰ってしまうこともある。遺骨は火葬場で処理され、遺族がそれを持ち帰って墓を作ったりしないのである。

#墓参り、要らんと思う。特にお盆、なんで墓参りせなあかんねん。みんな墓参りするから渋滞するねん。

 
・寺と檀家関係を結び、その信者になっている以上、寺の経済を支えるために戒名料を支払い、戒名を授かることは檀家としての義務になっている。/・・・寺の檀家にならないのであれば、あるいは寺の墓地に埋葬されないのであれば、戒名など必要ではない。/したがって、葬祭業者に紹介してもらった、その場限りの関係の僧侶に戒名を授けてもらう必要はない。戒名を授からなければ、戒名料を払う必要もない。/・・・/どの寺とも檀家関係を結んでいないにもかかわらず、どうしてもランクの高い戒名が欲しいというのであれば、本人が生前につけておくなり、遺族が死後に考えてつければいい。/たとえ本人や遺族がつけた戒名でも、遺骨を一般の霊園に葬るのなら問題は起こらない。墓誌には自前でつけた戒名を刻めばいいのである。

#戒名は自分でつけておくことにしよう。

 
・PL教団は一年に一度、8月1日に花火大会を催す。・・・/この花火大会は、隅田川などとは異なり、観光のためのものではない。また、たんなる人集めのイベントでもない。あくまで教団の宗教行事で、正式名称は「教祖祭PL花火芸術」である。初代教祖の御木徳一はその晩年に「自分が死んだら嘆いたりせずに花火を打ち上げて祝ってくれ」と述べていた。・・・/PL教団の教義の筆頭には「人生は芸術である」ということばが掲げられ、教団では表現行為を重視している。花火という発想はそれにもとづくもので、教団ではこの教祖の遺志にもとづいて、毎年盛大な花火大会を催してきた。これほど贅沢な年忌法要もないだろう。

#大阪で生まれ育ったのにまだ一度も間近で見たことがない。行かねば。

 
#墓に関して抜書きしておきたい記述はなかったが、墓も要らんよなあ。とはいえ、おかんの墓についてはそろそろ話を進める予定。おかんは自分の親の墓参りはいつも行ってたし、墓を建てる分のお金は残して逝ったし、墓を建てるのは子供の務めかと。でも正直、そんなお金もったいない。。

 
評価:8点

 

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