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2011年2月 8日 (火)

やめないよ

Photo_2 『やめないよ』 三浦和良

 新潮新書 2011年1月刊

キング・カズ、私が最も好きなサッカー選手。同い歳やし。

この本は、「サッカー人として」というタイトルで日本経済新聞に隔週で連載したコラムを一冊にまとめたもの(2006~2010の5年分)。

すごいサッカーバカ。
愛すべき、尊敬に値する、バカっぷりだ。

いつものように抜書き。#は感想。

 
・2005年、シドニーFCでクラブW杯に出場したときに教わったことだ。結果よりも自分が楽しむことが大切。そして楽しむ=一生懸命やるということだと。

#私はまだまだ結果を重視したい。

 
・開幕前のキャンプから、選手はみんな試合に出るために努力している。レギュラーは11人だけじゃない。平等にチャンスはあるという監督の言葉でモチベーションを保ち、それでもなかなか出番に恵まれなくて、やっと巡ってきた出場機会。そこで「何で補欠が出るんだ」みたいに非難されたら、僕なら黙っていられない。プロとして「オレをバカにするな」と言う。

 
・僕もそうだったけれど、なぜ戦力外になったのかを考えることが大切だ。クラブだけのせいにしているようでは、この先どこへいってもまたダメになる。自分に何が足りなかったのかをまず考えられる選手が、この世界で残っていけるんだろう。

#この世界で、は、どの世界でも、に置き換えられる。

 
・僕がプロ23年目も現役を続けられるのは、給料が下がってもまだ大丈夫だったり、スポンサーがついてくれたりするおかげだ。すごく恵まれていると思うけれど、過去に積み上げたものの結果でもあるし、それもプロとしての力。技術だけじゃなく、プレーを続けるための環境を手に入れられるかどうかも力量のうちなんだ。

#続けるための環境づくりはとても大事だと思っている。

 
・サッカーの技術で大切なのはトラップとキック、ドリブル。・・・/極端な話、子供のころはドリブルとトラップだけ練習していてもいい。

#超一流の選手を見ていてすごいなーと思うのはそのトラップ。とりあえず次男坊にもトラップの練習をさせるか。

 
・リラックスゲームでも遊びでもじゃんけんでも、「勝負がかかれば何であれ負けるな」というジーコの精神が見て取れる。偉大な選手が何かをもたらしても、本人が去れば一緒になくなることは多いもの。鹿島だけは継承し、ぶれず、ブラジルのスタイルを貫いている。いま日本で名門と呼べるのは鹿島だけだろう。

#ジーコも好きな選手だ。

 
・スポーツは失敗の繰り返しだ。サッカーのシュートなんて20本打って1本入るかどうか。「あれを入れていればどうだったか」「外していたら今ごろ・・・」。僕も色々と思い当たる。何事も失敗する確率の方が高いんだから。/それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差が出る。僕はあきらめないよ。またゴールを取って勝ちたいね。

#僕もあきらめないよ。

 
・それにしてもパラグアイ戦の香川はよかった。ボールの持ち出し方、DFとの間合いの取り方に表れる技術、そしてキレのあるドリブル。やっぱり代表の背番号11はああでないとね。

#カズは11番。香川には11番を引き継いでもらいたかったけど、10番に。。

 
・その聖地で僕は43歳7ヶ月にして再びゴールを決めた。久々にカズダンスのステップを刻む僕を、ベンチから飛び出したみんなが輪になって囲み、最後は一団で決めポーズ。打ち合わせなしなのに、示し合わせたような一体感で祝福し合えたのは、いつも先頭に立ってトレーニングする日ごろの僕をみんなが見てくれていたからかもしれない。/僕が国立で何度も踊っていたその昔、横浜FCの仲間はまだ小学生だった。20年の時を隔て、僕をまねていた子たちと僕が一緒に、国立でカズダンスを踊る。誰が想像できただろう?/当日は子供がたくさん招待され、背番号11をつけた少年少女を多く見た。でも実際、彼らは「カズ」なんて知らない。親に無理やり連れてこられただけかもしれない。「カズはすごいんだぞ、日本サッカーを・・・」と聞かされながら。

#カズが引退するときは、泣くだろうなあ。

 
評価:9点

 

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