心を整える。
『心を整える。
―勝利をたぐり寄せるための56の習慣―』
長谷部誠 幻冬舎 2011年3月刊
えらい売れているようで。
ま~、真面目だこと。
日本代表のキャプテンとはこうでないと務まらないのか?
以下、抜書き。#は感想。
○オランダの天才、ヨハン・クライフは「優勝経験は、選手にとってお守りになる」と言う。
#お守り、欲しい~
○「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんが言うように運というのは、自分が何か行動を起こさないと来ないものだと思っている。・・・/普段からやるべきことに取り組み、万全の準備をしていれば、運が巡ってきたときにつかむことができる。多分、運は誰にでもやってきていて、それを活かせるか、活かせないかは、それぞれの問題なのだと思う。
#同感。自身、つかんだ運もあるだろうが、つかみ損ねた運がかなり多いと思う。
○スペイン語で運は女性名詞。だから、アルゼンチンの人たちは、「運を女性のように口説きなさい」と言うんだ。何も努力しないで振り向いてくれる女性なんていないだろう?それと同じで、運もこちらが必死に口説こうとしないと振り向いてくれないんだ。
○「惚れて通えば 千里も一里」/好きなものは時間を超越する
(「本田宗一郎 夢を力に 私の履歴書」より)
#長谷部がノートに書き写した文を私が抜書きしたもの。
○<どんなに沢山の事を考え、長い間準備をしたとしても、その場面になってどう判断するかが大事。人生とは生き物だから。常に状況は変わるから。>
(「「心の掃除」の上手い人 下手な人」 斎藤茂太 より)
#これも抜書きを抜書き。
○高校時代は・・・1時間前に部室に到着すると、僕はまずカバンから練習着とスパイクを取り出し、長イスの上に並べていく。自分の脱いだ服をきれいにたたみ、ゆっくり着替えていく。部室は決して広くないけれど、自分しかいないので何をするにしてもスペースは十分だ。誰に気遣うこともなくストレッチをして身体をほぐす。このとき前日までの課題を頭の中で整理して、今日はこんなところに取り組んでみようとポイントを絞る。ひとりだけの贅沢な時間。練習という限られた時間を無駄にしないために、僕にはこういう自分なりの心と身体を準備する時間が必要なのだ。
#少しわかる。テイクオフにはできるだけ早く登頂して余裕を持って準備したい。早く準備を終えて雲を眺めながらフライトをイメージしたい。下でダラダラするのは好きじゃない。
○遅刻というのは、まわりにとっても、自分にとっても何もプラスを生み出さない。まず、遅刻というのは相手の時間を奪うことにつながる。/・・・/時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、本気で取り組んでいないという証拠だ。きつい言い方をすれば、まわりに対する尊敬の念が薄いと思われても仕方ない。
○試合当日には、7分前の地点をバスが通過したときに、ミスチルの「終わりなき旅」を流し始める。この曲は約7分間。そう、ちょうど「終わりなき旅」が終わった頃にバスがスタジアムに到着するように計算するのだ。もしバスが少し早く着いてしまっても、曲を聴き終えるまで、バスから降りない。
難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
この歌詞が一番好きだ。曲を聴き終えてバスから降りたら、もう試合にのみ集中する。
○最悪のケースを考えるというと、何だか悲観主義者のように思われてしまうかもしれないけれど、僕はそうは思わない。最悪を想定するのは、「失敗するかもしれない」と弱気になるためではなく、何が起きてもそれを受け止める覚悟があるという「決心を固める」作業でもあるからだ。
#若いのによくわかっていらっしゃる。
○ラスト10メートルを「もうすぐゴール」と意識するのではなく、「マイゾーン」として、自分が最もカッコ良くゴールするための美学を追及しながら泳いで欲しい(「脳に悪い7つの習慣」 林成之(日本の競泳チームのメンタルトレーナー的な役割) より)
#フライトでいうと、ラスト2サーマルくらいか?
○※売り上げの印税はユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付させていただきます。(あとがき より)
#えらい。
評価:8点
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