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2011年6月28日 (火)

韃靼疾風録(上・下)

O0343050011164769964 『韃靼疾風録』(上・下) 司馬遼太郎

 中公文庫 単行本は1987年刊

久しぶりに司馬遼太郎を読んだ。きっかけは先日読んだ浅田次郎「中原の虹」。「中原の虹」は清末期の話だったが、清初期の話も組み込まれており、その清初期(+明末期)を題材にした作品を司馬遼太郎が書いていた。「中原の虹」で馴染みのある名前が出てきてイメージしやすかった。

司馬遼太郎の中国物としては名作「項羽と劉邦」があるが、この作品でも中国史に対する考え方は同じ。ちょっと抜書き。

○中国史は、一面、食の歴史でもある。/さらには不食の歴史でもある。ついでいえば、流民の大発生史でもあった。とくに王朝が衰弱するとき、世をゆるがすほどにおびただしい流民が発生してきた。/かれらは団を組み、遠く郷村をはなれて転々し、やがてすぐれた―かれらを食べさせる能力をもった―指導者が出ると、流民たちはその旗のもとにむらがって、ころがる雪だるまのように大きくなる。/王朝の側からみれば、それらの首魁は草賊にすぎない。/が、歴史の立場からみれば―かれらが成功した場合―英雄になってしまう。

 
評価:8点

 

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