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2011年12月 7日 (水)

とんび

Photo 『とんび』 重松清

  角川文庫 単行本は2008年刊

帯にある、NHK土曜ドラマスペシャル放送決定、小泉今日子、の文字に惹かれて手に取った。

とんびが鷹を生む、という言葉があるが、そういう内容の父と息子の物語。12章からなるが、1章から泣かされてどうなることかと思ってたら、やっぱり、何度も号泣することに。。

小説ではあまり抜書きはしないが、いいセリフがあったので抜書きしておこう。

 
○・・・が悲しいときにおまえまで一緒に悲しんどったらいけん。・・・が泣いとったら、おまえは笑え。泣きたいときでも笑え。二人きりしかおらん家族が、二人で一緒に泣いたら、どげんするな。慰めたり励ましたりしてくれる者はだーれもおらんのじゃ。

 
○幸せになりんさい。金持ちにならんでもええ。偉いひとにならんでもええ。今日一日が幸せじゃった思えるような毎日を送りんさい。明日が来るんを楽しみにできるような生き方をしんさい。親が子どもに思うことは、みんな同じじゃ、それだけなんじゃ。

 
○後悔は悪いこととは違うよ。いっぺんも後悔せんですむ人生やら、どこにもありゃあせん。

 
○ケツからげて逃げる場所がないといけんのよ、人間には。錦を飾らんでもええ、そげなことせんでええ。調子のええときには忘れときゃええ、ほいでも、つらいことがあったら・・・のことを思いだせや。最後の最後に帰るところがあるんじゃ思うたら、ちょっとは元気が出るじゃろう、踏ん張れるじゃろうが。

 
○親が子どもにしてやらんといけんことは、たった一つしかありゃあせんのよ。/・・・なに?/子どもに寂しい思いをさせるな。

 
重松清、うまいなあ。

 
評価:10点

 

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