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2014年2月11日 (火)

ゼロ戦と日本刀

Photo_2『ゼロ戦と日本刀
  ―美しさに潜む「失敗の本質」―』

 百田尚樹×渡部昇一

 PHP研究所 2013年12月刊

かなり右寄りな対談。
実際の対談部分は少しだけで、2人が交互に書いてるような感じ。

百田氏は「永遠の0」と「海賊とよばれた男」で好感度が高いが、この本ではそうでもない。最近の問題発言もあるし、ちょっとおとなしくしといた方がいいんじゃないか。

渡部氏は読んだことがなかったが、かなり反感を持った。中国のことを「シナ」と書いてるあたり、かなりの頑固じじいとみた。


以下、抜書き。#は感想。


○日本の海軍では、被弾して火が噴いた際に、ポンプで海水をくみ上げて消火することを非常に嫌がったといいます。戦場で兵士の生き死にがかかっている緊急事態においても、海水の塩分で装備や設備が使えなくなるのを躊躇したというのですから、ケチな根性というしかありません。/これは東京電力福島第一原発事故ともつながる話でしょう。あの事故でも、海水を原子炉に注入して冷やしたら、使用不能になってしまうと東京電力は躊躇して、貴重な時間を無駄にしたそうです。


○ガダルカナル島から未帰還のパイロットは半分以上が撃墜ではなく、自ら墜落して亡くなったというのです。なぜでしょうか?/じつは帰還中にパイロットが疲労のあまり睡魔に襲われ、意識を失ってしまうからです。帰路、横を飛んでいる僚機がスーッと高度を下げていく。ゼロ戦には無線がないから起こすこともできない。そうして命を失った戦友の姿を幾度も見たそうです。考えてみれば、片道三時間かけてガダルカナル島に着き、上空で十数分戦ったのち、再び三時間をかけて帰るというのは人間業ではありません。自動車でも、七時間近く一度もパーキングエリアに止まらずに運転を続ければ、体がガタガタになります。/当時の空戦記録を調べると、通常で週二、三回、多いときは週に五回も出撃しています。二十歳前後から二十代後半の若いパイロットが中心だったとはいえ、三日連続で出撃などしたら、体力や集中力がもちません。


○官僚の上のポストを民間人が占めるようにして、命がけの商売で得た民間の知恵と経験を導入しなければ、民度は上がらないし、競争にも勝てないでしょう。ガダルカナルの飛行場建設でもそうです。太平洋の島に空港を造る場合の隊長は、海軍兵学校を出た中尉か大尉程度です。彼らにその知恵があると思いますか?/アメリカはどうやるかというと、たとえば土木会社の社長を臨時で大佐にして送り込んだりするのです。プロはつくり方も人の使い方も違いますから、最短期間、最小コストで最善の飛行場を造ることができます。/日本は今でも民間のあらゆる分野で、人間的な知財はいくらでもあるのに、使い方の間違っているケースがよくあります。官僚にうまく使いこなしてくれと、いくらいっても無理なのです。日本は彼らのミスを現場がカバーすることで何とかもっている国ですから。


○脱原発は国家百年の大計を誤るどころか、日本国家の存立さえあやうくする暴挙です。/実際に福島第一原発事故による放射線で死亡した人は一人もいないし、放射線の患者も報告されていません。ところが民主党政権が高齢者や病人を強制的に避難させた結果、そのストレスや過労によって、死者まで出すことになったのです。後でわかったことですが、放射線医学の権威によれば、放射線量のもっとも多い地域でさえ、人体に影響を与えるほどではなかったといわれています。/そもそも放射線による被害を考えるなら、広島や長崎の原爆被害を参考にすべきではないでしょうか。当時の放射線量率は福島原発事故の1800万倍にも達したといわれます。ところが死亡者の大半は、原爆のものすごい高熱で焼け死んだ焼死、あるいは建物の倒壊によるもので、これらに比べると、放射線で亡くなった人の数は非常に少ないのです。

#暴論だ。避難させたことがまちがってただと?原発事故はたいしたことないという自分の考えを押し付けるために原爆を持ち出すのか?放射線の影響は、焼死なり倒壊の圧死に隠れてるだけやないか。まったく納得できない。


○日本の人口1億人に対して、自衛隊の隊員数は25万人です。この数字のもつ意味を理解するために、日本人が平和主義国家の象徴と考えている永世中立国のスイスと比較してみましょう。スイスは人口780万人に対して、軍隊は21万人もいるのです。・・・/・・・歴史的には「永世中立国」としてスイスは200年以上戦争をしていませんが、ヨーロッパの歴史は戦争の歴史そのものです。スイスは強力な軍隊をもつことが、戦争に対するもっとも有効な抑止力であり、平和の維持にはそれだけの労力がかかることを理解しているのです。


○世間では、いまだに「神聖な憲法を改正するなんてもってのほかだ」という憲法改正アレルギーが蔓延しているようですが、世界中のどの国も、憲法改正はごく普通に行なっています。アメリカは18回、フランスは24回、ドイツは58回憲法を改正しています。・・・/・・・67年も変化していない日本国憲法は、すでに「世界最古」の憲法です。これほど長い時間が経てば、国民生活も世界の情勢もすべてが変わっています。にもかかわらず憲法を一文たりとも変えないのは柔軟性がなさすぎます。


いろいろと反感は持ったが、勉強になったのも事実。ということで、

評価:6点

 

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