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2015年4月 7日 (火)

2005年4月17日(回収編)

うちの奥さんによる回収レポート。

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“4月に入ると、週末ごとに大佐に通う”これはもはや氏家家にとって、春の風物詩になっている。でも“春の風物詩”なんて、風情な感じでいえるようになったのも、ここ1・2年の話ではないかと思う。

 片道3時間ほどかけ、もちろん高速代とガソリン代もかけ「うーん、今日もダメか・・・」なんて、大佐のランチャー台に立ってつぶやくだけで帰路に着くときなんて、「あーあ、この1日で、靴一足分が消えたのか・・・」なんて思うと、なんともむなしい。岡山まで行くといえば、一般的な家庭では、ちょっとした小旅行になるのに、それを平気で通うなんて、やっぱり納得できなかった。
 しかもカーナビも携帯もなしで、回収していたときなんて、ひどかった!みんなどっちを向いて飛んでいくのかも知らないのに、回収を任され、自分がどこにいるのか定かでもないのに、公衆電話を探しながら走らなければいけない!!しかも後ろの席からは、幼子の泣き声が!!!もう、半ベソかきながらの回収もあったな。。。

 ようやく我が家の車にもカーナビがつき、子供たちも3歳と8歳になり、オムツを替えることも、ビービー泣き叫ばれることもなくなったので、大分、気が楽になった。
 そんなこんなで、ようやく“春の風物詩”なんていえるようになったんだろうな。。。

 そうはいっても子連れの回収はそれなりに気を遣う。下手すると、寝たまま、パジャマのまま車に乗せられ、目が覚めてもしばらく車にゆられ、さぁ、山に着いたかと思いきや、3時間もすれば、はい、また車に乗って!!なんて言われる。そしてまた、どこに連れて行かれるのか分からぬまま、数時間車にゆられる・・・。たぶん子供たちにとってはたまったもんじゃないだろう。
 ・・・と思うので、回収するときは、いつ、チビたちにエネルギーを発散させてあげられるだろう・・・を考える。

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 その日、4月17日も、いつものように、みんながグライダーを組んでいる間に、エネルギー発散ポイント・1、大佐の山頂にある公園でひと遊びさせる。ガラーンとした公園。親子3人。楽しいような、楽しくないような・・・。でも、T.O.まで歩いて登ると、それなりにエネルギーは使う。
 公園からT.O.の間にある、山頂の家のトイレで、ケータイを落とし、壊す(←氏家氏のレポートはちょっと間違い)。あわててT.O.にて、みんなの電話番号を聞いて、メモしたりなんかする。

 「よーし、今日も飛ぶぞ!!」昨日もみんなかなり飛べていたけど、その飛びを踏まえ、各々、新しい野望を抱いている感じが面白い。「おーおー、みんな頑張れよ!!」という思いで、フライヤーたちを見送る。

 あれ?まっちゃんマン、きびしい・・・?あ、降りちゃった・・・。よし、お迎えに行こう。

 エネルギー発散ポイント・2、ランディング。まっちゃんマンがグライダーをたたむのを見ながら、兄をチョロチョロさせる。弟は寝てしまった。これはまずい。移動中に寝てほしいのに。。。

 松田さんと氏家氏の回収に向かう。松田さんがいるし、もう怖いものなしだ。

 エネルギー発散ポイント・3は一時間ほど走ったところにある、現物大のガンダムのある、久米の道の駅。昨日はここでアイスを食べた。今日はジュースにしておこう。ちょっとお楽しみをとっておいた。

 ガンダムの道の駅を過ぎた頃に、那岐山は通過したであろうことが、松君の目撃情報から明らかになる。
 なので、院庄から中国道に乗り、東へ車を進める。車中では、おやつを食べつつ、子供たちもまだ機嫌よし。

 峰山高原で降りた三浦さん情報により、福崎から南北に走る播但連絡道路は通過したであろうと推測する。ちなみに、氏家氏たちの無線は、まるで入らなかった。なので、降りた人からのケータイ情報に頼るしかない。加西S.A.で、加西インターから下道で北上しておくべきかどうか、松田さんと思案しつつ、情報が入るのを待つ。
 しかし、これまた貴重なエネルギー発散ポイント・4。今度はソフトクリームを食べよう!!お楽しみを小出しにして正解。食べてばっかりだけど仕方がない。こんなことぐらいしか楽しみないもんね!松田さんは栗をほうばる。

 そうこうしてから、とりあえず篠山盆地へ向かっておくことにする。無線で呼びかけながら車を進める。そこへ、瀬戸山さんが篠山盆地内に降りたという情報が。でも、氏家氏とは離れてしまったとのことで、明確な足取りはつかめず。

 5時前ぐらいだったか、瀬戸山さんが172km飛んだと分かったぐらいから、ようやく、あれ?もしかしてビッグフライト?と思いはじめる。
 カーナビでDVDを見せて、気を紛らわさせていた息子たちにも、呼びかけてみる。「ねぇ!もしかしたらパパすごいかもしれないよ!もしかしたら新記録出てるかも知れないよ!!DVD見てる場合じゃないよ!!応援しなきゃ!」
 8歳の兄は、手を合わせて、お得意の念力をパパに送り続ける。「見て!手、汗びっしょり!」3歳の弟は、何のことやら・・・という感じ。

 5時を過ぎると、松田さんのケータイが鳴るたびに飛び上がる。氏家氏からか?!どこまで行ったのか?!しかし、フライト仲間から、「氏家君から連絡来たー?」という電話が続く。

 あれ?さすがに期待半分、不安半分になってくる。。。空は、まだ飛んでいられるかなー?と思うような空模様になってきている。電波の届かないような山の中に降りちゃったわけじゃないよね。。。

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 しかし、ついに来た!氏家氏からの電話。5時45分ぐらい。どこ?え?大津?琵琶湖?すごーい!!新記録?!やったー!!バンザーイ!!今度は弟も、よくわからないけど一緒になってバンザーイ!!!

 松田氏と私の想像以上に飛んでいた氏家氏。こりゃ、中国道に戻ったほうが早いだろう、とのことで、慌てて引き返す。
 名塩P.A.のあたりでは、左手に、住んでる住宅街が見える。いつも「飛んで帰ってくるわ!」と冗談で言っていたのが、本当になっちゃった!まさか家をスルーして、反対方向に回収に行くなんて!!
 うちの前に車を置いてる松田氏も、ここまできたら、と最後まで回収に付き合ってくれて、そのまま大津まで。やっぱりいい人だ。
 さすがに、「パパすごいねぇ!やったねぇ!」もひと段落し、渋滞にはまり、機嫌も悪くなってくる子供たち。「こんな遠くまで飛んできたパパが悪い!」とブツブツ。。。よし!今日はおすしでも食べて帰るぞー!と高らかに宣言。でも、いつもの回ってるおすしだけどね・・・。

 最後の最後で少し道に迷うが、何とか8時前に、氏家氏発見。氏家氏のもとにかけより、「やったわね!あなた!!」「やったよ!」ハグ。
 ・・・みたいなのをひそかに夢見ていたのだが、やっぱり現実は違った。「おつかれー。変な方向から来たなぁ。機体はあっちやねん。」だって。こんなときにでも実現しなかったらもうないな。
 氏家氏は一見いつもと変わりなく、とてもひそかに興奮している感じ。電話がひっきりなしにかかってきている。

 家の近くの回転寿司で、遅い晩ごはんを食べる。よかったね、パパ。ありがとうございました、松田さん。よくがんばった、子供たち。

 こうしてBigDayはおわった。

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 しかし、じわじわと感動がきたのは翌日。来海あきさんからも、やったねーのお電話を頂き、やっぱりすごいことをしたんだなぁ、とジンジンしてくる。
 氏家氏は、やはりサラリーマンなので、朝早くからご出勤。いつものように9時半頃にしか帰宅しない。夕方、聞き覚えのないおじさんの声で、「氏家良彦さんはいらっしゃいますか?」と電話。「どのようなご用件でしょうか?」と尋ねると、「いやー、京都新聞の記事を見まして、一言お祝いの言葉を述べたくて。」と。どうもそのおじ様は、昔大佐の近くに住んでいて、現在は草津にお住まいとのこと。「これも何かのご縁かと思いまして・・・。」と電話を下さったそうだ。すごーい、こんな見知らぬ人まで喜んでくれているんだ・・・とやっぱり感動。

 その後、2・3日、氏家氏は帰宅してからも、夜遅くまでパソコンの前に張り付いていた。いろんな方からメールも頂いてる様子。ろくに寝てないのに、おかしい。いつになくシャキン、としている。
 いつもなら、月曜日の朝がぐったりしていて、土・日の疲れによる体の不調を訴え、ウィークデーの間に体調を整え、また、週末に備える、という、世にも奇妙なサラリーマン生活をしているのだが、おかしい、水曜日ぐらいまで、変にシャキンとしている。あんなに飛んで、体の節々も痛いはずなのに。
 やはり、どうも興奮状態が今まで続いているのだろう、と二人で分析。やはり、静かにアドレナリンを出し続けていた。。。

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 あのフライトによって、週末ごとに飛びに行く、物好きな人~、という思いも、「ポテンシャルのある日に、T.O.に立っていなければ、話は始まらないのだ!」という言葉に納得させられ、いつもみんなが降りても最後まで飛んでいて、しつこいね~、と思っていたことも、「その日の条件でし得る、最善の飛びを、一本一本心がけているのだ!」と、とても立派なことに思えてきた。

 また来年、ソフトクリームを食べながら、私は回収していることでしょう。

 

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