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2015年9月15日 (火)

村上さんのところ

Photo『村上さんのところ』 村上春樹

 新潮社 2015年7月刊

期間限定サイトでのメールの返事を厳選して構成した本。

以下、抜書き。#は私の感想。


○体重を減らす方法は三つあります。三つしかありません、というべきか。だからダイエット本なんて読む必要ないんです。とてもシンプルなことです。/①食べ物を減らす(適正な量にする)/②日々適度な運動をする/③恋をする/最後のやつはけっこうききますよ。

#確かに③はききそう。


○僕にとってのサンドイッチの原点は、神戸のトアロードにある「デリカテッセン」のサンドイッチです。スモークサーモンかローストビーフの二種類しかなくて、カウンターで食べるんですが、これがほんとうにおいしかった。パンから、マスタードから、野菜から、みんなおいしいんです。高校生のときからこれにはまっていました。生意気な高校生だったんです。いまでもあるのかなあ。懐かしいです。これを凌駕するサンドイッチにはまだお目にかかれていません。

#神戸だし、食べに行かないと。


○僕は講演をしなくてはならないとき、英語でも日本語でも同じですが、原稿をそっくり暗記してしまいます。30分くらいの講演なら、原稿を見なくてもしゃべれるようにします。そうしないと駄目なんです。だから手間もかかるし、すごく疲れます。僕が「話すのが苦手だ」というのはそういう意味です。覚えるのは、主に走りながら覚えます。ゆっくりと走るのって、ものを覚えるのに向いているみたいです。それを二週間くらいやって、全部丸暗記します。そして話すときは、人々の目をしっかりと見て話します。ものを書いている方がずっとラクです。ほんとに。

#努力してるのね。見習わないと。


○僕は京都の詩仙堂っていう建物が昔から好きで、できるだけ人が少なそうなときに一人で行って、縁側に座ってぼけーっと庭を眺めています。なんていうことのない素直な家屋なんだけど、どこかしら人を落ち着かせるものがあります。

#ネットで画像を見たけど、実際に行かないと。


○「年間の交通事故死者5000人に比べれば、福島の事故なんてたいしたことないじゃないか」というのは政府や電力会社の息のかかった「御用学者」あるいは「御用文化人」の愛用する常套句です。比べるべきではないものを比べる数字のトリックであり、論理のすり替えです。僕は何度もそれを耳にしてきましたが、耳にするたびにいささか心がさびしくなります。


○僕の最大のライバルは過去の僕自身です。大事なのは、過去の自分を乗り越えていくことです。かつての自分を更新し、ヴァージョン・アップしていくことです。いつも「自分に負けたらおしまいだ」と思っています。他人のことなんか気にしないで、自分をしっかりと見つめていくことが大事ですよ。自分にきっちり勝つことができれば、他人にも勝てます。というか、勝ち負けなんてほとんど気にならなくなります。実はそれがいちばん大事なことなんです。

#勝ち負けは気になる。まだまだということか。。


○僕の考える結婚の基準ですか?とても単純です。「この人と一緒にいたらぜったいに退屈しないだろうな」と思えることです。どんなに素敵な人でも、どれほどいろんな条件が揃った人でも、「退屈だな」と感じたら、まずやっていけません。退屈なのってきついですよ。これはもちろん僕の個人的な見解に過ぎませんし、異論もあるとは思いますが。

#共感。


○僕は一時期、藤沢周平さんの小説にはまりました。ずいぶん読みましたよ。面白いですよね。なにしろ文章もうまいし。戦後の日本の小説家の中では、安岡章太郎さんと並んで、いちばん文章のうまい人じゃないかな。

#藤沢周平の「密謀」はおもしろかった。「漆の実のみのる国」はおもしろくなかった。


○「何度も観返している映画ベスト3」はなんですか?/二つしかありません。どちらもすごく古い映画ですが、ジョン・フォードの『静かなる男』と、フレッド・ジンネマンの『真昼の決闘』です。四面楚歌みたいな状況に置かれたときに(何度かそういうことがありました)、よく観ました。見終わると、「僕もがんばらなくちゃな」という気持ちになれます。どちらもとてもよくつくられた映画です。何度観ても飽きません。

#『真昼の決闘』は大好き。『静かなる男』はまだ観てないような、、観ないと。


○海外にいると、日本に対する注目度は20年前に比べて、格段に落ちています。日本、そういえばあったね、みたいな感じです。・・・/・・・これからは個人個人ががんばって道を切り開いていくことが、なんといってもいちばん大事だと僕は思います。もう国が予算を組んで「文化交流やりましょう」みたいな時代じゃないです。まず個人ありきです。それしかないですよ。もっと個人の力を信じなくちゃ。


○これはあくまで僕の個人的な意見であって、異論もあるかとは思いますが、大西順子さんは別格です。もちろん上手なピアニスト、才能のあるピアニストは何人もいますが、「ジャズへの志」「ジャズの魂」という部分をとってみれば、彼女に匹敵する人はまずいません。ほかの人とはちょっとレベルが違うと思います。代わりの人は思いつかないですね。彼女の本格的な復帰を待ち望むのみです。

#YouTubeで大西順子の「ラプソディー・イン・ブルー」を探したけど、なかった。。



評価:8点

 

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