『沙中の回廊』(上・下) 宮城谷昌光
文春文庫 単行本は2001年刊

先月読んだ「重耳」に出てくる人物を主人公にした話。
でも、今月読んだ「介子推」とは時代がズレて、「続 重耳」という感じで、重耳後の晋が主な舞台。
主人公は士会。
『春秋左氏伝』は「晋の歴史上、士会こそが最高の宰相である」と士会を絶賛している。
ちなみに春秋左氏伝とは、歴史書『春秋』の代表的な注釈書の1つ。
紀元前600年くらいの話なのに、武将や政治家たちがとてもいきいきと描かれており、とってもおもしろかった。宮城谷氏の想像力、おそるべし。
次に読む予定として、ちょっと関係する作品を見つけた、楽しみ~
評価:10点
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